寒さもゆるみ日毎に春らしくなってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
春陽の候、就活生の皆様に置かれましては、新たな人生の門出にますます心躍っている事でしょう。
3月は私にとっても思い出深い季節でして、とある魚との邂逅により人生で初めてアクアリウムに興味を持った時期です。
その魚とは「チョウセンブナ」。
今から約100年前、観賞魚として大陸からはるばる日本へ渡ってきたあのチョウセンブナです。
この魚に魅せられてからは毎年各地へチョウセンブナを採りに行っていました。
その色、形、輝きはなんとも形容し難く、他熱帯魚に比べれば地味だが、奥ゆかしさの中にも華やかさの垣間見える美しい魚です。
そして今年も取りに行ってきましたよ、チョウセンブナ。
もう毎年の恒例行事、これがなければ1年は始められない。
そんなわけで採集記録を書いているんですが、前回のトリュフの記事から続きを更新することなく随分と日が経ってしまいました。
続きが気になるというか、実際場所が知りたくて調べて来られる方が多いのでしょう。
あのあとすぐに別のところでトリュフ採取が若干炎上しておりました。
そういったものに巻き込まれたくはないので続きは書きません。書くとしても2年後とかに新しくあげます。
いやぁ、ちゃんとマナーを守ったり、勝手に人の山に入らないとかそれくらいできないもんかなと思うんですがね。
今回の記事もそのあたりに配慮し、ポイントを隠すため写真は少なめです。
閑話休題
前置きが長くなりました。
今回採取に向かったのは関東以北の某所、見た目には川なのか用水路なのかよくわからないようなところです。
昨年は都内への引っ越しがあったこともあり、2年ぶりの現地入りとなりました。
同行メンバーはへめねけ氏、paconuma氏です。
他のブログでも書かれている通り、チョウセンブナはわりかし汚いような水に生息しています。
ブラックバスなんかから逃げるためですかね?
上から見ていてもいるかどうかはよくわからないので、同行者のへめねけ氏が選択したポイントへ網を振り下ろし第一投!
さすがに1発じゃ採れんだろうと思っていましたが、あっさり数匹が網に入りました。
3人で数回網を入れ、開始10分で10匹ほどの収穫。
毎年結構時間を掛けて採るんですがね、今回はなんとも簡単に数が集まってしまいました。
ここまで簡単に取れるのは初回の採取以来かもしれません。
花粉みたいに増える周期でもあるんだろうか…
ともあれ、今年はどうも大量発生しているようなので一旦採れるだけ採ってみようということになりました。
在来種ならともかく、こいつら一応は外来種ですからね。
それから川向うへ渡ったりしながら採取することざっくり2時間くらい。
最終的には約100匹ほどが採れたんではなかろうか。
流石に意図的な根絶をしようと思うほどでもないため幼魚とある程度の成魚を逃し、50匹ほどを持ちかえることに。
空白の1年間を埋める、大変によい採取でした。
それにしても往復10時間近く掛かかるのに採取時間が2時間…
移動時間よりも採取時間のほうが短いのはなんとかならんもんでしょうか。
歳をとったせいか体力的にもきつくなってきた気がします。無情。
その後同行者達とだいたい等分し、数十匹ずつを持ち帰りました。
過去の採取個体に外からの血を入れることでより長く存続させることができるでしょう。
チョウセンブナはとても奥が深い魚ですので、是非みなさんも飼ってみてください。
元も子もないですが、採取しなくても売ってますので。