〜七月ノオホクハガタ 其ノ弐〜

3匹のオオクワガタを得た翌日は猛暑。
このままこのエリアに留まっていてはどうしようもない。
もう1日様子を見ても良い気もしましたが、ここは帰りつつ新しい発見があれば…
そっちに賭けました。

時刻は午前2時を回った頃。
自販機の前に小さなクワガタの♀を確認しました。
ここも山からはある程度距離があり、立地的にスルーしてしまいがち。
しかし虫が来ていたので、降りてその虫をチェック。
それはノコギリクワガタでしたが、横のコンクリートブロックの上に何かがいる…

こちらの方を向いて堂々としている黒い甲虫がいました。

スズメバチと争ったのか、後脚が片方、脛節の付け根を少しだけ残してスッパリ切れています。

欠損はあれど41mmの立派な♀でした。

その翌週。
この日は前日が雨、当日も夕方まで所により雨でした。
しかし暑くなりすぎず、夜の気温が安定していることから、出撃を決めました。

同乗者は何と妻です。

私が単身オオクワガタを仕留めて帰ってきたのを見て、
実際にどんな感じで居るのか見てみたいとこのこと…
過去に数度、一緒に普通種は採りましたが、オオクワガタは0。

ポイント入りすると、早速ミヤマクワガタ、ノコギリクワガタの姿が。
中には飛来した後、アスファルトの熱で焼死している個体も。
幸か不幸か、オオクワガタの死体は混じっていません。
(昨年へめねけ氏と出掛けた折、小型の♂の綺麗な死体を拾ったことを思い出しました。)

一旦轢かれそうな位置にいる普通種を拾って茂みへ放り込み、隠蔽して…
少し先の方まで移動して、時間を置いて戻ってくると…

ンンッ…これは…アレだ!

妻もこれにはびっくり…
間違いなく、さっきこんなのはここにいなかった…

40mmのピカピカで重厚な個体です。

このポイントを後にすると、道中似たようなことを考えている車と数多く遭遇しました。
めぼしい街灯があるとそっちへ向かっていきます。

ならばやることはひとつ。
取りこぼしというか、スルーされがちな所を見て回る!

とあるエリアに差し掛かったとき、自販機と電話ボックスが目に入りました。
自販機の方は虫っ気ナッシング。
しかし、電話ボックスの土台の上を歩行するクワガタの♀の姿が。

光沢は感じられず、泥を被ったか活動を始めてかなり経ったミヤマのようなイメージ。
しかし…またも手に取ったそれには、翅に見事な縦筋が入っていたのでした。

妻の指にとまる♀35mm

ボロボロの越冬虫で、アゴ先は摩耗し、片方の触角が欠損していました。

こうして、2匹とも私が発見してしまいました。
「次は私が…」と言うので、いつかそんな時が来るかも…しれません。

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