うちなーかぶとが採りたい

あらすじ

2023年7月後半、沖縄へ行ってきました。(本島です)
何をしに行ったかというと虫取りと気分転換です。
たまには本土とは違う生態系を見てリフレッシュしないと駄目です。
杉を見ると気分が落ち込む、モコモコした森じゃあないとパニックになる病気になっているようです。
今回の狙いはオキナワカブトです。
いつも見るカブトムシとは全くすがたかたち違う小さくてキューと鳴く可愛いカブトムシです。

沖縄へは2019年にも行きその時もオキナワカブトを採集して累代していたところ、去年ボーベリアに感染し全滅しました。F20まで累代する気でいたのにすぐに絶えてしまったのが悔しくて再度採りに行ける機会を伺っていました。
ブリードはたやすく二束三文で流通している虫ですが、交雑個体の流通もあるため(2007年頃のブログで交雑個体のブリード記事を発見し愕然とする)確かなものを自分で確保しないと安心できません。南で採れるのは北部からの移入と聞くし野生にセプテン亜種との交雑もいるとも聞く、このモヤモヤを解決するには北部か周辺離島で採るしかない。沖縄に行ったら南部で色々遊ぶらしいけれども我々はレンタカーを借りると北部に直行して帰る時まで南下しない普通ではない生態を送ります。

オキナワカブトのシーズンはクワガタよりワンテンポ遅い8月が最盛期の虫らしいですが前回8月半ばに採集したメスは産みつくした感じで6個ほど産んで2週間程度の寿命でした。そうはならないように新成虫を求め先走って7月に行くことにしました。ハイシーズンより多少は空いている&夏休みに入るとライバルが増えるなどそれらの兼ね合いもあります。
さらに沖縄の採集は天気の運に左右されるので1か月以上前から飛行機・宿・レンタカーを予約したのち毎日祈る日々が続きました。飛行機と宿は無難に予約できましたがレンタカーが空港周辺は結構埋まっていてコロナの影響が残っていたようでした。

さて、4年ぶりに行った沖縄では有力外灯もLED化や消灯しており自前のライトがないと敗北間違いなしでした。
沖縄よりも会津の方が虫がわんさか落ちているのは不思議ですね。LEDになる前の沖縄はさぞかし恐ろしいことだったでしょう。
全日程が基本晴れでライトや虫捕りするポイントは雨雲レーダーを見ながら前進や転進をすることで上手くスコールをかわすことができました。こちらも例に漏れず猛暑で日が昇っているうちは涼しい所で観光して夜に体力を残しておくのが無難な様です。

日本の宝 うちなーかぶと 57mm

3泊4日の旅でオキナワカブトを1オス3メスを採集してきました。
発生初期のピカピカで欠けも無く重い新鮮な個体達でした。
他にはオキナワヒラタ、オキナワノコギリ、リュウキュウコクワ、タイワンサイカブトなどが採れました。
トラップも仕掛けましたが製法ミスりました。残念なことに所々でトラップを仕掛けたままで放置されているのがぽつぽつ見られました。しかしここにいるという目印になるので初見の場所だと役立ったりします…ポイントを晒したくないならしっかり回収しましょう。
サブ目標としてリュウキュウコクワをペアで採ると決めていたもののオスしか採れず少し残念でした。とある道の駅に900円で売られていたのを見て簡単に採れると思っていたけれども実際はレクタスと違って難しいです。次行くときの課題にします。

爆撃機の様な爆音で飛来するキウイのようなものがメス。

オキナワカブトのブリードは時間との勝負です。
寿命が短いので捕まえたら急いでセットを組む必要があります。
現地では生息数少なめというかひっそりと生きている様子ですが環境が豊かであれば難なく産む虫のなので適当なセットで十分です。
幼虫飼育も普通のカブトマットでは栄養価が高く大型化してらしくないサイズになってしまうので、うちなー気分が味わいたければホムセンで売っているホダ木粉砕マットなどで小型化を目指すテクニックが必要になってきます。オスは50mm台がちょうど良いくらいです。

うちなーかぶとの比較

うちなーこくわの比較

うちなーと姫とやゑ 実に素晴らしい

おまけ:沖縄で観察した生き物たち

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