六月のヲヲクワガタ

オオクワガタは6月に採るらしい。
7月になると暑くて出てこないとのこと。
そんな話を嘗て聞いたので本当なのかこの目で確かめてみようと思いました。
場所はもちろん会津、地獄の様な長旅が始まる。

6月に入ってから何度かライトやっていると暗くなってからポイント探すルーキーに邪魔されたり、そこまで持ってる情報なさそうなのに情報交換しよう言ってくるおじさんに遭遇したり、1年ぶりに赤のマツダのおっさんが道路を挟んだ斜面を照らしているのを見たりとシーズンの到来を感じた。
ライトには新しめのミヤマは来たので会津はどうなっているのだろうかと期待を胸に向かった。

ピカピカのミヤマ

1回目(6月中旬)

夕方に会津に到着しライトをすべくとあるポイントに暗くなるまで車で待機していたところ、気晴らしに車から降りてみると近くの斜面の茂みから大きなガサゴソと何かが動く音が聞こえてきました。それはこちらに気づいたようで姿は見えなくとも音でゆっくりと離れていくのが分かりました。
これほど大きな音で移動する生物はきのこ狩りで藪漕ぎをしていた翁くらいしか思い当たるものはなく、しかし人がいるような場所でもないのでどうやら熊っぽいです。

熊が恐ろしくなって少し下ったところでライトしましたがやはり怖くなりカメムシばかり飛んできたので早々に切り上げて外灯を回ることにしました。

落ちている虫の数が夏本番よりも少ないが、涼しいせいか去年の真夏の時期では見られなかった所にもミヤマが落ちていました。
いくつか外灯を回っていると黒光りの背中にスジが入った異様なクワガタが落ちていました。そうヲヲクワガタです。
35mmという何とも言えないサイズ、太物に家を追い出され徘徊する「穴持たず[要出典]」なのだろうか。
他に収穫はなく豆の様なヲヲクワを拾っただけという複雑な気持ちで帰路に着きました。あえて言うならもうカブトムシも落ちていたのが意外でした。寒冷地仕様に出来上がっているようです。

いい虫だなぁ?

2回目(6月下旬)

その1週間後、運転嫌になったはずだったがまた行ってしまった。
チナミニィ翌日は満月であるが曇りだから何とかなるだろうということで強行した次第です。
会津の道の駅に着くとpaconuma氏がいた、前日から徘徊してたらしい。
彼のケースの中にはミヤマやノコが入っていてヲヲの姿はなかった。
熊が怖いから外灯だけ見て帰ろうとしていたところpaconuma氏が気になるポイントを見つけていたので同行することにした。

ライトをすると少しガスってきたり野ウサギが冷やかしに来たり、そして来るものがしょっぱかった。
(この有様は「客単価が低い」と表現される)
今回はお試しと強がっていたのでいずれまたここでやるのだろう。

客単価が低いです

これ以上粘っても仕方なく程よい時間になったのでライトを終わらせて二手に分かれて外灯を回ることにしました。
先週よりも落ちているクワガタの数は増えているのが感じられ、ガムシやクロシデムシなどあれと見間違ってしまうゆかいな仲間たちにも出会えました。
ねちっこく見て回っても残念ながら本物の姿を見ることは出来なかった。

外灯を回りの成果、50~60台がぽつぽつ

まとめ

ヲヲクワガタは6月の虫であるかは怪しい、しかし真偽は通い続けた者だけが分かることだろう。

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