まだ行ったことの無かった管理釣り場の動画でミノーを使って釣っていたのを見て、ミノーつんつんおじさんの血が騒ぎガマンできず行ってきました。
その日は12月に入ったばかりで気温が低い認識はありませんでしたが、あの地域辺りは前日に雨が降ったことで朝の路面は凍結していました。前日にスタッドレスタイヤに交換しておいて命拾いしました。
久しぶりに滑る感覚に恐れながらなんとか到着し日が昇っていない真っ暗な中で釣りを開始しました。
今までの釣果の傾向として午後からはさっぱり釣れなくなるので初めての所や微妙な所では午前券を購入しています。私は何故か誰もいない空いていた場所を陣取りましたが9時過ぎまでは日陰になっていたので日が当たるまでは地面も凍って結構寒く辛い思いをしました。
最初の1時間ほどは真っ暗だったのでミノーは使わず、とりあえず蓄光のスプーンを電灯の明かりが届いている辺りに投げていると小物のニジマスが釣れました。
やうやうと日が昇り明るくなった頃合いで手前の数メールだけ池の様子が見えるようになりました。小さいのから大きいものまで目の前で回遊しているのが分かりました。
これは期待できるだろうとルアーをミノーに変えてつんつん始めます。塩焼きサイズの銀鮭が群がってきてちょこちょこ釣れます。
しばらくミノーの種類と色を変えながらつんつんし続けていると手前まで寄せてきた時にでかい魚雷の様な物が暗闇から急に近づいてきて丸呑みするようにルアーに食い付いてきました。
手前で掛かったので爆走されないようにすぐに引き上げたのであっけなく釣ってしまいました。
はじめてのイトウです。持ち帰りNGに指定されていなかったので無論貴重な食料としてお持ち帰りです。
釣りファンを満足させる釣り味が味わえずにいたので他に何か釣れるかと期待して引き続きミノーをつんつん。飽きたらスプーンを投げるのローテーションしていたところ、再び近くまでミノー寄せてきたタイミングにでかい魚雷の様な物が近づいてきてミノーが飲み込まれました。
嘗てない引きでパワーバトルが楽しめて非常に満足しました。
最初の個体より断然大きかったのですが50cm以上の太物は持ち帰り1匹までなので惜しみつつもリリースしました。70cmは優に超えていたような気がします。
イトウはSKRと違いチェイスせずにいきなり近づいて丸のみで食い付いてくる強者の振る舞いが感じられました。思いっきり口を開いて食べようとするので捕食シーンは迫力があります。歯も鋭いので豆みたいなルアー飲まれやすく切られるでしょう。
動画で見たブルックや大き目の銀鮭が釣れるかなと期待していたのですがその日は数匹のヤマメ(大)が回遊しているだけで小物以外でミノーを追う魚のチェイスが見えずイトウが釣れなかったら大敗北になるところでした。
持ち帰ったのはイトウ・ニジマス(小)・銀鮭(小)でニジマス以外はミノーつんつんで釣りました。
帰宅してイトウを解体した最初の感想は他のマスとは違ったオレンジっぽい内臓脂肪だったので食べられるかどうかということでした。また、体表のぬめりはイワナに似てヌルヌル強めでした。
卵に栄養を取られたのか肋骨周りの身は薄く塩焼き向けで、それより上の肉は厚くしばらくは食料に困らない量が得られました。
身を味わいたいなら初秋あたりか性成熟していない個体が良さげなのでしょうね。
イトウを食べた感想
・刺身は少し脂がある程度で回転寿司の赤身マグロの様なやさしい旨み
・塩焼きは至って普通なマス味
・唐揚げは淡白な身に味付きの衣のおかげで美味い、身自体が大きいので骨なしが食べられて満足
・いくらはマスいくらの様な
・肉付きの背骨の煮込みはブラウントラウトには劣るがそれなりに味がある
ブランド鱒など三倍体な奴らとは違って素朴な味ですが一生に一度は食べても良い魚だと思います。
釣れた場合は持ち帰りOKなら頑張って持ち帰ってリリースのみなら優しく返してあげましょう。
食べる場合は釣り池に放されて暫く経ってしまうと臭くなるかもしれないので放流して日が浅い個体が適していると思います。
今回は腹から少し練り餌が出てきたので放流して日が浅いものでした。
ミノーで釣れるマスで胃に小魚入っていたことがイワナ以外であまりないのでそれらが永く生きられるかは怪しいです。